ニライカナイからの手紙は、母と娘、そして沖縄の温かさをしっかり感じとれる作品です。
その物語に引き込むのは、蒼井優と様々な作品を手掛けた熊澤尚人です。
沖縄・竹富島から離れてもなお、帰りたくなる場所がある、口コミ・評判から見てもわかる涙なしでは観れない作品について、ここで一緒に見ていきましょう。
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Contents
「ニライカナイからの手紙」のあらすじ
カメラマンだった父を早くに亡くし、母は東京に行ったまま戻って来ず、沖縄・竹富島で祖父と2人暮らしをする少女蒼井優(安里風希)。
そんな彼女にとって、毎年自分の誕生日に必ず母親が手紙を届けてくれることを何よりの宝物にしています。
その彼女も成長し、夢見るカメラマンになるために竹富島をあとにして上京します。
そして、都会の忙しさにどっぷり浸かってしまい、とうとう自分の誕生日さえ忘れてしまいます。
そんな彼女のもとに、また母親から手紙が届きます。
2005年の作品であり、「おかあ、いま、どこにいる?」「すりきれた手紙を抱きしめ、少女は大人になる。」「ニライカナイ…それは沖縄に伝わる水平線の彼方にある幸福の国」というキャッチコピーで幕を開けます。
撮影された舞台は、美しい沖縄の竹富島です。
そこでの一人の少女の成長と、母、祖父、島の人々との心の絆を描いたヒューマンムービーです。
「蒼井優」の初となる単独主演映画で、監督・脚本は「熊澤尚人」です。
出演には、蒼井優他、平良進(安里尚栄)、南果歩(安里昌美)、金井勇太(内盛海司)などが脇を固めています。
「ニライカナイからの手紙」の評判・感想
口コミを見ての感想・まとめ
毎年送られてくる母からの手紙を娘が20歳の時に受け取ることになる、その意図、真実がラストシーンに描かれていることが分かる感想もありました。
どのような展開が待ち構えているのか、それは想像できる内容であると見受けることもできます。
観た者は感情移入し、涙なしでは見れないはずです。
沖縄・竹富島の人の温かさを都会に出てからもしっかり包んでもらえる作品に仕上がっているのでしょう。
きっと、ライフスタイルが変わるたび、ライフステージが上がるたびに違った感情移入ができる映画だと捉えることができました。
監督の熊澤尚人はどんな人?ほかの作品など
監督・脚本は「心が叫びたがってるんだ。」(2017年)などを手がけた熊澤尚人です。
名古屋市出身で、大学から自主映画にのめり込み、コンテストに入選してからはポニーキャニオンへ入社しています。
「スワロウテイル」「リング」など、日本の著名な作品にも携わり、短編「Birthday」でポルト国際映画祭最優秀監督賞しています。
そして、オリジナル脚本による蒼井優主演「ニライカナイからの手紙」で商業長編作品のデビューを果たしています。
さらなる飛躍としては、平井堅、AKB48などのMV監督として映像と音による作品にも携わっています。
主演の蒼井優はどんな役者さん?ほかに出ている作品など
蒼井優はイトーカンパニー所属です。
02年に10代目リハウスガールに選ばれてから脚光を浴び、06年に出演した映画「フラガール」で、「第30回日本アカデミー賞」最優秀助演女優賞・新人俳優賞を受賞しています。
その後、お笑い芸人・山里亮太さんと結婚し、一女の母として笑いに包まれた家族愛も作品に反映できるなど、いくつもの顔を持ち合わせています。
「ニライカナイからの手紙」のまとめ
作品には、沖縄・竹富島の見どころが随所に見られます。
上京してみれば、青い海も島の人の温かさもないヤドカリのいなくなった貝のような生活感があります。
心の支えを無くしている彼女にとって、本当に大切にすべきものが何だったのか、それをぜひ、心にぽっかり穴が空いているなら、上京して寂しい気持ちでいるのなら、鑑賞してみてはいかがでしょうか。