沖縄の映画には実話を下敷きにしたものやオリジナルのストーリーにしたものなど多彩な映画があります。
今回紹介するのは、沖縄県出身の漫画家仲宗根みいこが描く「ホテル・ハイビスカス」をテーマにしたのが今回紹介する映画です。
このホテル・ハイビスカスについてあらすじや感想、評判、さらには監督の中江裕司や主演の蔵下穂波についても解説します。
沖縄が舞台の映画を見たい方はこちら。
Contents
「ホテル・ハイビスカス」のあらすじ
ホテル・ハイビスカスは、冒頭でもお話しした通り漫画を原作にした映画です。
舞台は1980年代の沖縄、架空の民宿ホテル・ハイビスカスでは、沖縄料理付きで3千円という破格の料金でサービスを開始します。
しかし、泊まれる部屋は一つだけというユニークなサービス、そんな奇妙な民宿を舞台に一家を支えている美人の母ちゃん、三線とビリヤードが得意な父ちゃん、そして主人公の小学校三年生にして民宿を営んでいる仲宗根恵美子の3人家族を軸に話が進んでいきます。
ある日、恵美子はその腕白さから森の精霊キジムナーを探すための冒険に出ます。
もちろん一人ではなく親友ガッパイとミンタマーを引き連れた冒険です。
その冒険の先で目にしたものは何だったのかというのがホテル・ハイビスカスのあらすじです。
あからさまに沖縄の影を落とした部分には触れず、それでいて今も抱えている戦争や差別、国籍の問題などが横たわっている作品でもあります。
ただ、全体として明るいコメディ映画に仕上がった一作です。
「ホテル・ハイビスカス」の評判・感想
我々の子供の頃の様な話。
時代設定はいつなんだろう⁉️昭和の古き良き時代を思い出した‼️
https://filmarks.com/movies/36519
元気すぎる美恵子。
あまりにも元気がいいので台詞がよく聞き取れません。
一番良くわかるのが、森のクマさんの替え歌だったりする。
美恵子の一人の冒険はほのぼの感溢れ、ファンタジーでもあり、かなり楽しめた。
しかし、前半のハイビスカスの家族が演技面でイマイチのような気がする。
全編通じて沖縄の青い空が綺麗に描かれ、対照的であるかのような米軍基地。
原作の漫画は見たことないが、どことなくジブリアニメを実写版にしたようなイメージさえある。
先祖を大切にする心、反戦メッセージ、沖縄の心を感じさせてくれる作品です。
https://eiga.com/movie/1433/review/
子ども目線で沖縄の庶民の生活を描く
こういう映画、嫌いな人は少ないのでは。自分の子供のころと替え歌が同じなのにはびっくりした。
https://eiga.com/movie/1433/review/
子ども目線で沖縄の庶民の生活を描く
こういう映画、嫌いな人は少ないのでは。自分の子供のころと替え歌が同じなのにはびっくりした。
https://eiga.com/movie/1433/review/
ミエコを中心に子供3人がキジムナー探してあちこち冒険する。
後半はミエコひとりで。
1本大きなストーリーがあるというのではなくホテルハイビスカスとその周辺を舞台にした日常もの。
サザエさん的な映画。
おじいが光る場面がファンタジーなのかそれ以外はとくに変わったこともなかった。
替え歌がなんども出てきて懐かしい気持ちになった。
ありが十匹。
https://eiga.com/movie/1433/review/
いつも怒らない優しいお父さんが、喧嘩をしたらそれがいつか戦争になるから辞めなさいと娘に真剣に怒ったところが1番印象深い。
https://filmarks.com/movies/36519
口コミを見ての感想・まとめ
コメディタッチの家族模様を描いた映画ですが、その裏には沖縄の抱える問題や文化などを綿密に描いています。
実際に登場する舞台は今も存在するものばかりで、反戦メッセージもインパクトがあります。
全体的に楽しく観られる作品ではありますが、それでいて沖縄という地域がどういった場所なのかをきちんと学べる映画でもある印象を受けます。
監督の中江 裕司はどんな人?ほかの作品など
中江 裕司は1960年生まれの男性監督です。
自主映画の仲間とともにオムニバス映画『パイナップル・ツアーズ』を制作して商業映画デビューし、日本映画監督協会新人賞を受賞するなど華々しいスタートを切ります。
その後、ホテル・ハイビスカスと並ぶ代表作『ナビィの恋』で芸術選奨新人賞、新藤兼人賞・金賞を受賞しました。
沖縄を舞台にした映画が多い反面、ふたりのウルトラマン(2022年)など高い技術や表現を求められる作品も精力的に製作しています。
主演の蔵下穂波はどんな役者さん?ほかに出ている作品など
蔵下 穂波(くらした ほなみ)は、本作の主演美恵子を子役の主演として演じています。
ホテル・ハイビスカスは蔵下のデビュー作でもあり、オーディションで、3,100人の応募者の中から主演に選ばれました。
その後もオーディションで活動を行い、本作の中江裕司監督が、シェイクスピアの古典を沖縄を舞台に大胆に翻案して描いた「真夏の夜の夢 さんかく山のマジルー」でも主演に抜擢されています。
その後も沖縄を舞台にした作品に多く登場し、甲子園とオバーと爆弾なべで主演・ゆかり 役を演じています。
「ホテル・ハイビスカス」のまとめ
同名の漫画を原作にしたホテル・ハイビスカスは、子役の美恵子の熱演が光る映画です。
ホームドラマのような映画ではあるものの、沖縄という舞台を十分に活かし、沖縄の問題や現状についても鋭く描いている作品でもあります。
監督の中江裕司は、多くの沖縄をテーマにした作品を制作しており、主演の蔵下も沖縄を舞台にした映画やドラマで活躍している、沖縄に強い監督と主演がタッグを組んだインパクトのある作品に仕上がっています。