沖縄の映画には様々なジャンルや主人公が登場します。
その中でも犬にフォーカスしたユニークな作品が今回紹介するマリリンに逢いたい(1988年公開)です。
今回は、そんなマリリンに逢いたいについてあらすじやネット上の評判、さらには監督のすずきじゅんいちや主演の安田成美についても解説していきます。
犬をテーマにしたマリリンに逢いたいとはどんな作品なのか見ていきましょう。
沖縄に行きたくなる映画だと思います。
Contents
「マリリンに逢いたい」のあらすじ
マリリンに逢いたいは、沖縄の中央部、慶良間諸島(けらましょとう)を舞台にした映画です。
座間味島にいる恋人の雌犬マリリンに会うために対岸の阿嘉島の民宿で飼われていた雄犬シロが海を泳いで行ったというストーリーです。
このストーリーは実話として知られている話で、その実話を下敷きにした人間模様も絡めた作品です。
最初の舞台は東京、同地で6年を過ごした内気な青年中里大輔が阿嘉島で民宿を開くための資金が集まったことから引っ越しを始めます。
たまたま拾った白い犬はシロと名付けられ、大輔と共に阿嘉島へわたることになりました。
やがてシロに友だちを作ってやろうと、大輔が出会わせたのが雌犬のマリリン、さらに大輔自身も女性旅行者久保田皆美にひとめぼれをしてしまいます。
その後大輔と皆美との恋模様、そしてシロとマリリンとの恋模様が重なって、ストーリーは意外な方向に進んでいくという流れです。
犬同士と人間同士との恋愛模様が描かれた映画です。
「マリリンに逢いたい」の評判・感想
大好きな映画なのにレビューするのを忘れていた… こんなの犬好きの人が泣かない訳がないじゃんか
https://filmarks.com/movies/6658
座間味に行って、マリリンの像みてずっと気になってた映画 シロが本人ならぬ本犬なのがびっくり ひやっとする部分もあったけど、マリリンの像の歴史を知ることができてよかった!
https://filmarks.com/movies/6658
こんなにいい出演陣だったんですね(笑) 小さい時に見たから全然気づかなかった(笑) 犬可愛かったですね。 それだけっちゃそれだけなんですけど。
https://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=3785
主人公は捨て犬のシロ、東京から沖縄に帰る青年に拾われ、座間島でメスのマリリンと出会う。 青年は座間から3キロ離れた島で民宿を作る。 シロはマリリンに合うために3キロの海峡を泳ぐ。 飼い主もしっかりしないと。
https://eiga.com/movie/39537/review/
実話が元になってるとか。 。 わー。 会社のおじ様にお酒飲みながら「マリリンに逢いたいかよー!」みたいな(なんの話しだったか忘れたけど)会話が出て、この映画を知らなかったけど、丁度放送予定になってて、「わあ!」と思って録画した。 安田成美かわええね。 シロもかわええ!劇中泳いでいるシロはご本人だそうで!!
https://filmarks.com/movies/6658/reviews/156563873
口コミを見ての感想・まとめ
実話を下敷きにしているものの、オリジナルの要素に違和感を感じる方もいるようです。
ただ、シロやマリリンの名演技には高い評価をしている方も多く、犬好きの方がみたら、きっと気に入る映画ではないでしょうか。
また、実話ともリンクしているので、マリリンの像の由来についても映画で知ることができるという意味で、ためになる部分もあると言えます。
監督のすずきじゅんいちはどんな人?ほかの作品など
すずきじゅんいちは1952年生まれの男性監督です。
大手映画会社の日活に就職後助監督としてデビューし、青年海外協力隊としてモロッコにも派遣された経歴を持ちます。
若者が挑戦する本作とリンクする部分もあるかもしれません。
もともと日活ロマンポルノで活躍していましたが、本作で全世代向けの映画を手掛けることになります。
全編を通じて爽やかさのある映画であり、バックグラウンドを考えると想像もつきません。
このほか、サラリーマン一家の家族崩壊を描いた「砂の上のロビンソン」、青年海外協力隊での活動を通じて成長していく男たちの姿を描いた「クロスロード」があります。
主演の安田 成美(やすだ なるみ)はどんな役者さん?ほかに出ている作品など
安田 成美さんは、東京から休暇でやってきた久保田皆美を演じています。
東京でカメラアシスタントとして働く役と、垢ぬけた雰囲気が魅力の女性を演じています。
1983年に風の谷のナウシカのイメージガールに抜擢されて一躍有名になったのち、歌手としても活躍しました。
トレンディードラマにも多く出演し、主演した『同・級・生』では高い評価を得ています。
本作に出演後、とんねるずの木梨憲武と結婚し一度は引退しましたが、テレビドラマ『さいごの約束』で復帰し、エッセイなどでも活躍しています。
「マリリンに逢いたい」のまとめ
二匹の犬の実話がモデルになったマリリンに逢いたいは、男女の出逢いも描いたダブル恋愛映画に仕上がっています。
出演した犬の演技がとても上手という評判だけでなく、当時トレンディードラマなどで活躍していた主演の安田成美や異色の経歴をもつすずきじゅんいち監督の指揮によって、南国を舞台にした爽やかな映画に仕上がっています。
当時のトレンディードラマ的な雰囲気はあるものの、動物映画として見れば、今も新鮮な感じがする一作です。