『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』は、男はつらいよシリーズの第25作目にあたる作品です。
沖縄を舞台に、マドンナとして最多の出演回数となる、浅丘ルリ子演じるリリーとの恋模様が描かれます。
この記事では、沖縄が舞台の本作を、そのあらすじや評価と共に紹介しましょう。
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Contents
「 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 」のあらすじ
ある日のこと、博は偶然リリーと出会う。
リリーは寅次郎やとらやの人達と会いたがっていたが、ドサ周りのため大阪・九州の方へ向かう途中であった。
しばらくして、いつものようにとらやに帰ってきた寅次郎。
折しも、沖縄からリリーの手紙が送られてくる。
その内容は、彼女が沖縄で病に倒れてしまったというものであった。
「もう一度寅さんに会いたかった」と綴られていた手紙を見た寅次郎は、慌てて沖縄へと飛ぶ。
そして沖縄で再会する寅次郎とリリー。
寅次郎の懸命な看病の甲斐もあって、リリーの病気も次第に良くなり、無事退院することとなった。
その後、寅次郎とリリーの二人は沖縄で同棲生活をはじめる。
二人の関係は、周囲から「夫婦のようだ」とまで見なされるほど良好なものであった。
しかしある日、気を許し合った間柄であるが故に、寅次郎とリリーは大喧嘩をしていまい・・・。
「 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 」の評判・感想
口コミを見ての感想・まとめ
男はつらいよシリーズに共通するポイントですが、やはり渥美清さんの演技に対する高い評価が多く見られます。 また、シリーズ最多登場のマドンナである、浅丘ルリ子演じるリリーとの絶妙な関係が味わい深いようですね。 沖縄の風景や美しさ、当時の沖縄の社会事情がわかるシーンもあり、そういった意味でも奥行きのある作品と評価されています。
監督の山田洋二はどんな人?ほかの作品など
男はつらいよシリーズを手掛けた山田洋二監督は、数々の名作を世に送り出した日本を代表する映画監督です。
その代表作は、男はつらいよシリーズの他に『幸福の黄色いハンカチ』『遙かなる山の呼び声』『たそがれ清兵衛』などが有名です。
特に『たそがれ清兵衛』は、アカデミー外国語映画賞にノミネートされるなど、国内外で高い評価を受けました。
主演の渥美清はどんな役者さん?ほかに出ている作品など
主演の渥美清さんは、正に男はつらいよシリーズの象徴である人物です。
没後に制作された50作目を除き、シリーズ49作品で主人公「車寅次郎」を26年間に渡って演じ続けました。
また、同じ山田洋二監督作品である『幸福の黄色いハンカチ』においても、人情味のある印象的な警察官の役で出演しています。
その他には、何とあの金田一耕助役を演じたこともあるということに、驚かれる方もいるでしょう。
「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」のまとめ
『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』は、男はつらいよシリーズの中でも特に評価の高い作品とされています。
それは、公開から17年たった1997年に、特別篇として再編集されたものが、49作目として再上映されたことからも伺えるでしょう。
当時の沖縄の雰囲気を感じながら、男はつらいよシリーズの名作を楽しみたいという方におすすめの作品です。